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リリウム×トライアングルのあらすじとキャラクターを百合好きの古参ファンが徹底解説

リリウム×トライアングルのあらすじとキャラクターを百合好きの古参ファンが徹底解説

※ぱじゃまゲーム部は、ゲームブランド「ぱじゃまソフト」「ぱじゃまエクスタシー」とは関係のない、ファンによる独立したブログです。作品の公式情報は、権利者や販売サイトの発表をご確認ください。

一日の終わりに布団へもぐり込んで、「今夜は重い話じゃなくて、ただ幸せな気持ちになれるものが読みたいなぁ」と思うこと、ありませんか。泣きゲーを長く遊んできた私でも、そういう夜はけっこうあります。

そんな夜に思い出すのが「リリウム×トライアングル」です。2014年6月27日にブランド「ぷちぱじゃま」から発売された、Windows向けの短編百合ADV(ビジュアルノベル)で、成人向けシーンを含む18歳以上向けの作品です。

この記事では、あらすじ、三人のキャラクター、ボリュームや価格、英語版の有無、名前が似た舞台作品との違いまでを、ぱじゃまゲーム部の部長・ねむがまとめました。ネタバレは告白の場面までにとどめているので、安心して読んでくださいねぇ。

先に結論

012014年6月27日発売の、ぷちぱじゃまによるWindows向け18禁百合ADV

02サキュバスのハルカと広瀬姉妹が織りなす、とびきり甘い三角関係の物語

03プレイ時間は2〜10時間ほどの短編で、ルートは二本とされている

04税込3,024円の低価格作とされるが、価格表記には情報の食い違いがある

05ハロプロの舞台「LILIUM」「TRIANGLE」とはまったく別の作品

リリウム×トライアングルはどんな作品か

ひと言でいえば、「短編・超甘口・三角関係」の三拍子がそろった百合恋愛ゲームです。

百合(ゆり)とは、女の子同士の恋愛や深い絆を描くジャンルのことです。この作品は男性キャラクターが登場しない、女の子だけの世界で物語が進みます。海外のゲーム紹介でも「Females Only(女性キャラのみ)」というタグが付けられていて、百合好きが安心して浸れる作りになっています。

ジャンル名は「いちゃラブな日常の中で少女たちの心がつながるADV」。ADV(アドベンチャーゲーム)は、文章とイラスト、音声で物語を読み進めるタイプのゲームを指します。

基本情報の早見表

項目 内容
タイトル リリウム×トライアングル(英語表記 Lilium x Triangle)
ブランド ぷちぱじゃま(Petit Pajamas)
発売日 2014年6月27日
ジャンル 百合ADV(成人向け、18歳以上対象)
対応OS Windows XP/Vista/7/8
価格 税込3,024円(税別2,800円)とする記載あり
音声 フルボイス
プレイ時間 2〜10時間ほど(短編)
ルート数 二本とされる

ブランド名に「ぱじゃま」が入っているので、当部の看板であるぱじゃまソフトの作品一覧と並べて気になる方もいるかもしれません。ただ、公表されている情報からは両者の関係ははっきりしません。この記事では、あくまで「ぷちぱじゃま」という別ブランドの作品として紹介しています。

あらすじは魔界から来たサキュバスの居候生活

魔界から来た居候との穏やかな日常を思わせる、三人分の食卓が整えられた夕食の様子のイラスト
魔界から来た居候との穏やかな日常を思わせる、三人分の食卓が整えられた夕食の様子のイラスト

主人公のハルカは、魔界から人間界へやって来たサキュバスです。サキュバスとは西洋の伝承に出てくる夢魔のことで、人の精気を糧にする存在として描かれます。

ハルカの目的は、人間の女の子から精気をもらうこと。ところが好みの子になかなか出会えず、とうとう道ばたで行き倒れてしまいます。

……のっけから、ちょっと残念な子なんですよねぇ。

物語の流れ(告白の場面まで)

01 人間界へハルカが精気を求めて魔界から人間界にやって来る
02 行き倒れ好みの女の子に出会えず、精気を得られないまま路上で倒れる
03 運命の出会い通りがかった広瀬優奈と紗奈の姉妹に助けられ、ハルカは運命を感じる
04 居候生活二人から精気を吸おうと画策するもうまくいかず、なぜか姉妹の家に住まわせてもらうことに
05 日常の幸せ魔界では得られなかった何気ない交流のなかで、二人との日々を大切に思うようになる
06 告白ある日、妹の紗奈から「付き合ってほしい」と告げられ、ハルカは自分の恋心と向き合う

ここがこの作品の核心です。サキュバスというファンタジー設定は入口にすぎず、本当の主役は三人の少女の心の揺れ動きです。

作品自体も「日常における不思議な三角関係」と位置づけられています。ハルカの目的が「精気を吸うこと」から「この日々がずっと続いてほしい」へと変わっていく。その小さな変化を見守るのが、このゲームの楽しみ方だと私は思っています。

筆者の視点

泣けるシナリオばかり追いかけてきた私にとって、この作品は「何も起きない幸せ」をじっくり味わう練習みたいな一本でした。大事件はないのに、居候先の食卓や何気ない会話がやけに沁みるんです。疲れている時期ほど効く、と今でも思っています。

三角関係を形づくる三人のキャラクター

三人の関係性を象徴する、三角形に並べられた三つの茶碗とゆりの花のイラスト
三人の関係性を象徴する、三角形に並べられた三つの茶碗とゆりの花のイラスト

登場する主要キャラクターは三人だけ。だからこそ一人ひとりの距離感が丁寧に描かれます。

主要キャラクターと声優

主人公のサキュバス
ハルカ
魔界からやって来たサキュバス少女。行き倒れてしまうなどコミカルな一面を持ちつつ、居候生活のなかで姉妹への想いを育てていく物語の中心人物です。声優は雪村とあさん。
姉
広瀬優奈
紗奈の姉で、倒れていたハルカを妹と一緒に助けます。公開されている情報では性格の細かな描写は多くありませんが、姉としてハルカを迎え入れる立場です。声優は早瀬ゃょぃさん。
妹
広瀬紗奈
優奈の妹。ハルカにまっすぐな好意を向け、「付き合ってほしい」と告白して三角関係を動かす役回りを担います。声優は藤森ゆき奈さん。

面白いのは、告白する側が妹の紗奈だという点です。ハルカは「精気を吸う側」としてやって来たのに、気づけば「想いを告げられる側」に回っている。この立場の逆転が、三角関係にほどよい切なさを添えています。

スタッフ情報

原画はぴよ寺むちゃさんとうさ城まにさんの二人体制、シナリオはふみやさんが担当しています。全編フルボイスなので、三人の掛け合いを声で楽しめるのもうれしいところです。

主要キャストが三人に絞られている分、それぞれの声を聴く時間がたっぷりあるのも、少人数作品ならではの魅力だと感じます。

ボリュームとルート構成

2〜10時間
目安のプレイ時間
2本
ルート数とされる数
3人
主要キャラクター

プレイ時間は2〜10時間ほどの短編に分類されています。幅があるのは、文章を読む速さや音声を最後まで聴くかどうかで大きく変わるためです。

ルートは二本とされています。登場人物が姉妹とハルカの三人なので、姉の優奈、妹の紗奈それぞれとの関係を掘り下げる構成だと見るのが自然ですが、分岐の条件やエンディングの数までは公表情報から確認できません。ルートの中身は、ぜひ自分の目で確かめてほしい部分です。

知っておくと得すること

短編は一気に読めてしまうぶん、終わったあとの余韻も短くなりがちです。私は一本目のルートを読み終えたら一晩あけて、気持ちをリセットしてから二本目に入るようにしています。三角関係ものは、片方の結末を知ったあとに読むもう片方がぐっと深く感じられますよぉ。

百合ゲームとしての評価と向いている人

この作品の評価で何度も出てくるのが「甘さ」です。台湾の百合ゲームファンからは「台南級の砂糖」と表現されていました。台南は甘い味付けで知られる街なので、つまり「とことん甘い」という最大級の褒め言葉なんですねぇ。

シリアスな展開は控えめで、ハッピーで糖度の高い作風が持ち味です。成人向けシーンも含まれますが、全体の路線はハードなものではなく、あくまで「いちゃラブ」が中心とされています。

✓ メリット

  • 男性キャラが出ない女の子だけの世界で、百合に集中できる
  • 短編なので、平日の夜や週末に無理なく読み切れる
  • フルボイスで三人の掛け合いを存分に楽しめる
  • 重い展開が少なく、安心して幸せな気分に浸れる
✕ デメリット

  • ルートが二本とされ、たくさんの攻略対象を求める人には物足りない
  • サキュバス設定の世界観の掘り下げは多くない
  • ドラマ性や泣ける展開を期待するとイメージが違う

ドラマ性の強い作品が好きな方には、同じ「少女たちの物語」でも空気のまったく違う夏の終わりのニルヴァーナのあらすじと感想のような作品のほうが合うかもしれません。逆に、明るく賑やかな魔法少女ものが好きならプリズム☆ま〜じカルのあらすじとキャラクターと同じように、気楽に楽しめるはずです。

こんな人に向いています

✓甘い百合の物語だけをひたすら味わいたい
✓男性キャラが登場しない作品を探している
✓長編を遊ぶ時間はないけれど、一本きちんと読み切りたい
✓三角関係のもどかしさが好き
✓18歳以上で、成人向けシーンを含む作品に抵抗がない

価格と動作環境で気をつけたいこと

古いWindows環境でのプレイ環境を思わせる、レトロなデスクトップパソコンと机まわりの写真
古いWindows環境でのプレイ環境を思わせる、レトロなデスクトップパソコンと机まわりの写真

価格は税込3,024円(税別2,800円)の低価格タイトルとして記載されています。一方で、海外の作品データベースには価格が「無料」や「N/A(該当なし)」と表示されている例もあり、情報が一致していません。

日本語版の正規価格と、海外での扱いが混ざって表示されている可能性があります。「無料」という表示を見かけても、公式に無料配布されているという意味ではない点に注意してください。

2026年10月時点でも、作品情報は国内外の複数のゲーム紹介サイトで掲載が続いています。ただ、現在どの販売ルートでいくらで扱われているかは時期によって変わるため、購入前に正規の販売ページで確かめるのが確実です。

動作環境の注意

対応OSとして記載されているのはWindows XP/Vista/7/8までです。それ以降のWindowsでの動作は公式に案内されている情報が見当たらないため、最新の環境で遊ぶ場合は、販売ページの動作環境やサポート情報を事前に確認しておくと安心です。CPUやメモリなど細かな要件も、公開情報では確認できませんでした。

英語版はあるのか

日本語から英語への翻訳作業をイメージした、ノートとヘッドホンが置かれた机の写真
日本語から英語への翻訳作業をイメージした、ノートとヘッドホンが置かれた机の写真

海外の百合ファンにも知られた作品で、英語でプレイできる環境があります。2015年8月18日には英語パッチ(日本語版に当てて文章を英語に置き換える追加データ)が登場し、その後はJASTによる公式英語版もリリースされています。

英語版は、音声は日本語のまま、文章が英語という形です。海外の紹介では「Censored(修正あり)」とも記載されています。

なお、英語版をうたったファイルがネット上で出回っていることもありますが、正規の購入とは別物です。作品を応援する意味でも、正規の手段で手に入れることをおすすめします。

ハロプロの舞台LILIUMやTRIANGLEとは別物

「リリウム」「トライアングル」で調べると、まったく違う作品が出てきて戸惑うことがあります。その正体は、Hello! Project(ハロプロ)の舞台作品です。

名前 種類 本作との関係
リリウム×トライアングル Windows向け18禁百合ADV この記事で紹介している作品
LILIUM -リリウム 少女純潔歌劇- ハロプロの舞台作品 無関係
TRIANGLE -トライアングル- ハロプロの舞台作品 無関係
LILIUM -リリウム 新約少女純潔歌劇- 舞台版の映像商品(2023年にBlu-ray/DVDが発売) 無関係

舞台の二作品を並べて紹介している記事もあるため、余計に混ざりやすいんですよねぇ。「ゲーム」「百合」「ぷちぱじゃま」といった言葉を一緒に入れて調べると、本作の情報にたどり着きやすくなります。

よくある疑問と答え

Q. 男性キャラクターは登場しますか?

A. 登場しません。女性キャラクターのみの作品として紹介されていて、物語はハルカと広瀬姉妹の三人を中心に進みます。

Q. サキュバスものなので、ハードな内容ですか?

A. 成人向けシーンを含む18歳以上向けの作品ですが、作風は「いちゃラブ」で甘さ重視とされています。サキュバス設定は物語の導入としての役割が大きく、重い展開や過激な路線の作品ではありません。

Q. どちらのルートから読むのがおすすめですか?

A. おすすめの攻略順は公式に案内されていません。物語の流れでは妹の紗奈が告白する場面が大きな転機になるので、気になったほうから素直に読むのがいちばんだと思います。

Q. 今のパソコンでも遊べますか?

A. 公式に記載されている対応OSはWindows 8までです。新しい環境での動作は保証されていないため、購入前に販売ページの動作環境を確認してください。

Q. 短編の百合ゲームを読み終えたら、次は何がいいですか?

A. キャラクター同士の関係をじっくり味わいたいなら、ファンタジー世界で少女たちの絆が描かれるプリズム・アークのあらすじとキャラクターのように、少し長めの作品に挑戦してみるのも楽しいですよ。

おわりに

最後に、大事なところを三つだけ振り返っておきます。

リリウム×トライアングルは、2014年発売のぷちぱじゃまによる短編百合ADVで、サキュバスのハルカと広瀬姉妹の甘い三角関係を描いた作品です。プレイ時間は2〜10時間ほど、ルートは二本とされ、砂糖のような甘さこそが最大の魅力。そして、価格表記の食い違いや対応OSの古さには、購入前に少しだけ気を配っておくと安心です。

大きな事件が起きなくても、誰かと過ごす何気ない毎日はこんなに愛おしい。そんな当たり前のことを、眠る前にそっと思い出させてくれる一本です。今夜あたり、ハルカたちの食卓をのぞきに行ってみませんか。

この記事を書いた部員

ねむ物語にどっぷり浸かるノベルゲーム担当

「あと一章だけ…このルート読んだら寝るからぁ。」

ぱじゃまゲーム部の部長。泣けるシナリオのノベルゲームと、ぱじゃまソフトのプリズムシリーズなど名作美少女ゲームが大好き。物語にどっぷり浸かる楽しみ方を、ゆるっと語っています。読みながら寝落ちするのが特技。

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